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リスク工学研究会(Risk Engineering Research Meeting:RERM)

2013年度開催RERM

第121回リスク工学研究会
講演日時 2014年2月12日(水)14:00〜15:00
場所 筑波大学総合研究棟B-7階701-1室
講演者 甘利 康文 氏(セコム株式会社IS研究所 グループリーダー)
講演題目 セキュリティの本質とは何か
講演概要 「セキュリティ」という言葉は、たとえば「食のセキュリティ」、「エネルギーのセキュリティ」、「ジョブセキュリティ」、さらには「国家のセキュリティ(安全保障)」などという表現が使われることからも分かるように、防犯やいわゆる「情報セキュリティ」を超える幅広い概念を包含します。これが理由の一つになって、セキュリティを考える場合には、その都度、その分野ごとの定性的な検討に留まりがちでした。
今回は、まず上位概念的観点から一般化したセキュリティ、すなわち「オペレーションが、運営主体によってあらかじめ定められたプランに則って運営され、理由の如何によらずそれが阻害されないこと」に対し、その概念を定式化、定量化するための数理モデリングの基本的な考え方を紹介し、そこから導き出した「セキュリティの本質」について言及します。
次に、「一般化したセキュリティ」のモデルの基本構造に関する考察から、今回紹介する考え方の枠組みを採ることの妥当性について検討します。
聴講される方々と、「セキュリティの本質とは何か」について様々な観点からの議論ができればと思います。
企画担当・司会 遠藤 靖典 (システム情報系 教授: リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第120回リスク工学研究会
講演日時 2013年12月25日(水)18:30〜19:30
場所 筑波大学総合研究棟B0112講義室
講演者 ケリーン イ 氏(東北大学災害国際科学研究所 助教)
講演題目 災害に対する融合技術の活用
講演概要 リスクの分析や解析には、様々な分野からなる総合、融合的な発想が求められる。近年、人間社会を脅かす災害リスクの種類は、自然災害に次ぐ第2次災害や災害時の暴動、劣悪な居住環境から健康への脅威、政治的・社会的な不満から来るテロのような思わぬ人間行動によるものまで、一つの言葉では定義できなくなってきた。今回のRERMでは、Big Dataの活用から社会的な現象の理解、多様な地理情報システム(GIS)での分析手法を紹介する。福島県の放射能性物質の拡散を取り巻く問題について、より柔軟な考えを持って講演・議論する。
企画担当・司会 羽田野 祐子 (システム情報系 准教授: リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第119回リスク工学研究会
講演日時 2013年12月16日(月)18:15〜19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 金山 直樹 氏(システム情報系 情報工学域 助教)
講演題目 ペアリング暗号の数理
講演概要 ペアリング暗号とは、楕円曲線の上で定義される双線形写像(ペアリング)を用いた暗号方式の総称で、2000 年に ID ベース暗号と呼ばれる方式の提案により大きな注目を浴びた。ID ベースを更に拡張させた属性ベース暗号など多くの機能がペアリングを用いて実現でき、現在に至るまで盛んに研究されている。ペアリング暗号の大きな課題はペアリングの計算コストが RSA 暗号など他方式に比べ大きいという事で、初期に比べ大幅に改善されたものの、スマートフォンなど或いは IC カードなどへの実装などを見据えて更なる高速化が必要である。本講演ではペアリング計算方法などを中心にしてペアリング暗号の概説をする。可能な限り数式の量を減らした解説をしたい。
企画担当・司会 片岸 一起 (システム情報系 准教授: リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第118回リスク工学研究会
講演日時 2013年12月9日(月)18:15〜19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 谷口 綾子 氏(システム情報系社会工学域准教授)
講演題目 スウェーデンのまちと交通〜カールスタッド市滞在報告〜
講演概要 講演者は,2012年11月末〜2013年8月末まで,日本学術振興会特定国派遣研究者としてスウェーデンのカールスタッド市に滞在する機会を得た.本講演では,スウェーデンの生活環境や街並み,公共交通機関,クルマから持続可能な交通手段への転換を促す施策などについて,実務施策や研究に関する事例紹介を行う.
企画担当・司会 梅本 通孝 (システム情報系 講師: リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第117回リスク工学研究会
講演日時 2013年11月25日(月)18:15〜19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 古川 修 氏(芝浦工業大学 大学院理工学研究科 特任教授)
講演題目 自動車の先進運転支援システムにおけるリスク回避
講演概要 自動車交通事故による死亡者数は全世界で年間 120 万人にのぼっている。 交通事故という移動のリスクをゼロに近づけるための施策として、先進安全運転支援システムの開発・実用化が期待されている。 国土交通省の ASV(先進安全自動車)推進検討会として産学官連携で進めている開発体制・技術状況・実用化の現状について紹介する。 さらに運転支援システムへの過信が事故発生につながるリスクを回避するには、システムの作動条件を限定しなければならないという課題を解決するためのキーテクノロジー・社会制度改革などに言及し、交通事故ゼロを目指す将来の予防安全技術の方向性を提言する。
企画担当・司会 齊藤 裕一 (リスク工学専攻 博士後期課程)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第116回リスク工学研究会
講演日時 2013年11月18日(月)18:15〜19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 木村 宗太 氏(株式会社 日立製作所 日立研究所 研究員)
講演題目 海外向け鉄道車両の衝突安全性評価
講演概要 近年,鉄道には,環境に配慮した輸送手段として世界中から期待が集まっている。海外向けの鉄道車両では,日本国内と異なり,車両同士や障害物との衝突を想定した設計が規格化されている。このため,衝撃吸収構造と呼ばれる,衝突時のエネルギを吸収するための構造を車両に配置する。衝突安全性の高い鉄道車両の設計には,衝撃吸収構造のエネルギ吸収性能を正確に予測する技術が必要である。本講演では,材料の破壊を考慮した衝撃吸収構造の評価技術と,有限要素解析を用いた鉄道車両の衝突シミュレーションを紹介する。
企画担当・司会 内山 祐介 (リスク工学専攻 博士後期課程)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第115回リスク工学研究会
講演日時 2013年11月11日(月)18:15〜19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 重川 希志依 氏(常葉大学大学院環境防災研究科 教授)
講演題目 災害エスノグラフィーを活用した防災意識の向上
講演概要 防災の分野に民俗学の研究手法であるエスノグラフィー調査を適用し、防災に関する事前のそなえや災害対応において求められる暗黙知の 表出化、共同化をはかる方法を紹介します。エスノグラフィー調査の目的、調査手法、分析手法など災害エスノグラフィー作成論と、災害エスノグ ラフィー成果を用いて行政や被災者の災害対応過程の理解を深めるための知識普及論を学びます。
企画担当・司会 佐藤 良太 (リスク工学専攻 博士後期課程)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第114回リスク工学研究会
講演日時 2013年11月6日(水)18:15〜19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 Professor. Robert Kozma (First Tennessee University Professor, Department of Mathematical Sciences, University of Memphis, TN, USA)
講演者紹介 Professor Robert Kozma has Ph.D. is in Applied Physics form Delft University of Technology (1992, The Netherlands); MSc. in Mathematics from Eotvos University (1986, Hungary), and another M.Sc. in Physical Engineering from Moscow Energy Institute (1982, Soviet Union). He has held faculty positions at Quantum Science and Engng Department, Tohoku University, Sendai, Japan (1993-1997); Dept. Information Sciences, Otago University, Dunedin, New Zealand (1997-1998); Dept. EECS and Div Neuroscience, UC Berkeley (1998- 2000). Since 2000 he is faculty member of the University of Memphis, TN, USA, where presently he is First Tennessee University Professor of Mathematics. His research includes robust decision support for large-scale networks, brain networks, and brain-computer interfaces, intentional robotics. He is author of over 200 referred papers, 5 book volumes, 3 patent submissions, has been elected Fellow of International Neural Network Society (INNS) and is the receipient of the 2012 Gabor Award.
講演題目 The role of extreme events in natural phenomena: From solar flares and earthquakes to brains
講演概要 In the past 15 years, power-law statistics became ubiquitous in analyzing common structural and dynamical properties observed in nature and society. Recent observations about the special role of extreme events across disciplines, including stock market crashes, solar flares, earthquakes, the growth of megalopolises, provide support for a new class of models, coined as “Dragon Kings” (DK). According to DK phenomenology, certain extreme events are outliers from rather than constituent parts of the power-law probability distributions at very low frequencies.
In this talk we introduce critical phase transitions in large-scale random networks and show that they deviate from power-law statistics of self-organized criticality (SOC) exemplified by sand pile dynamics. We propose the interpretation of Dragon Kings as manifestations of phase transitions in substances with intricately interacting components. Dynamic processes in the neuropil, the massively interconnected cortical tissue, provide additional examples of phase transitions and DK crisis events. We show that normal brains operate at the edge of criticality, where crisis events appear intermittently, several times per second, but they are suppressed by the delicate interplay of cortical structure and functions.
企画担当・司会 金野 秀敏 (システム情報系 教授:リスク工学専攻)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第112回リスク工学研究会
講演日時 2013年10月21日(月)18:15〜19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 倉橋 節也 氏(筑波大学ビジネスサイエンス系 准教授)
講演題目 社会シミュレーションとリスクマネジメント
講演概要 社会シミュレーションは、社会科学とコンピュータサイエンスを融合する新たな研究手法として近年注目されている。本講演では、社会的リスクに関係する研究事例を交えながら、統計分布や方程式などでマクロに社会を捉えるのではなく、個々のエージェントが自律的に意思決定を行なう、ボトムアップ型のモデリング技術の基礎的な考え方を紹介する。
企画担当・司会 古川 宏・片岸 一起(システム情報系 准教授: リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第113回リスク工学研究会
講演日時 2013年10月17日(木)15:15〜16:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 清藤 武暢 氏(日本銀行金融研究所 研究員)
講演題目 楕円曲線暗号入門
講演概要 現在主流の公開鍵暗号として RSA が幅広く普及しているが、近年 RSA に代わる公開鍵暗号として「楕円曲線暗号」が注目されている。楕円曲線暗号は、RSA と比較したとき、短い鍵長で同程度の安全性を保証できるという利点を有しており、今後、RSA に代わって公開鍵暗号の中心的な役割を担うことが期待されている。本講演では、楕円曲線暗号の概要や最近の研究動向を解説するとともに、金融分野での実用化動向等について紹介する。
企画担当・司会 矢内 直人 (リスク工学専攻 博士後期課程)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第111回リスク工学研究会
講演日時 2013年6月24日(月)18:15〜19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 松田 隆宏 氏(産業技術総合研究所 研究員)
講演題目 暗号と証明可能安全性と私
講演概要 暗号技術は,情報セキュリティの基盤を支える技術である. 暗号技術の要素技術には公開鍵暗号や電子署名など, 様々なものがあるが,今日実運用される暗号要素技術は,「証明可能安全性」と呼ばれる種類の安全性を達成することが標準的に要求される. 今回の講演では, いくつかの基礎的な暗号要素技術とその証明可能安全性の考え方について, 講演者の近年の研究成果を交えつつ紹介する.
企画担当・司会 矢内 直人(リスク工学専攻 博士後期課程)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第110回リスク工学研究会
講演日時 2013年6月10日(月)18:15〜19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 西出 隆志 氏(筑波大学システム情報系 リスク工学専攻 准教授)
講演題目 暗号技術に基づく秘密情報の保護と活用
講演概要 暗号技術はネットワークの普及に必要不可欠な要素技術として, これまで厳密な安全性検証手法も含めた科学的な学問として発展してきた. 従来の暗号技術は通信データの秘匿化が主な利用用途であったが, 近年は通信の秘匿化のみならず,様々な形で発展し続けている. 特にクラウド環境などの普及により様々な情報が電子化され保存される状況において, 暗号化され保存された秘密情報を復号することなく利用する技術としての発展を続けている. 本講演ではこのような秘密情報の安全性と利便性を同時に実現する暗号技術について 講演者の取り組んできた研究内容と共に紹介する.
企画担当・司会 片岸 一起(システム情報系 准教授: リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

第109回リスク工学研究会
講演日時 2013年6月3日(月)18:15〜19:15
場所 筑波大学総合研究棟B0110公開講義室
講演者 太田 尚孝 氏(筑波大学システム情報系社会工学域 助教)
講演題目 東日本大震災後の復旧・復興に関わる都市計画・まちづくり分野のリスクとは何か?―茨城県の動向と県内の液状化被災地から考える―
講演概要 2011年3月11日の東日本大震災は、わが国史上最大規模の巨大地震であり、被害の深刻さや被害分野の多層性、空間的広がりなどはこれまでの類似の地震災害を大きく上回るものである。震災から二年が過ぎ、様々な分野で復旧・復興の取り組みが行われているが、被災地の将来的な産業、住まい方等に多大な影響を及ぼす都市計画・まちづくりの果たす役割は非常に大きいといえる。そこで、本講演では、第一に、茨城県の被災状況とその後の対応状況を都市計画・まちづくりの観点から整理する。第二に、講演者が現在調査研究をしている液状化被災地区(潮来市日の出地区)の現状と課題を報告する。第三に、その上で、東日本大震災後の都市計画・まちづくりが抱えるリスクや、今後の果たすべき役割・課題などを考えてみたい。
企画担当・司会 片岸 一起(システム情報系 准教授: リスク工学専攻担当)
問い合わせ先 2013年度RERM担当 片岸 一起(katagisi"at"risk.tsukuba.ac.jp)

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